手術による歯列矯正法
手術による矯正(外科的傾斜移動)
「乳歯遺残による永久歯の不正咬合」トイ・プードル、オス、6歳5ヶ月齢
永久歯の犬歯が萌出(歯が生えてくること)してきても、乳犬歯が残っていたため咬み合わせが悪くなっていました。上顎の乳犬歯が残っていたため、永久犬歯が鼻側の正しくない位置に出てきました。下顎乳犬歯が残っていたため、下顎の永久犬歯は内側に萌出しました。
処置の1か月後と6か月後です。ともに正常な咬合になりました。
そこで手術により、乳歯を抜歯し、上顎の永久犬歯は尾側に移動し、下顎の犬歯は外側に移動しました。
「乳歯遺残による臼歯の萌出障害」ポメラニアン、6ヶ月齢。
次の例は、乳歯(オレンジ色矢印)が残っていたため、その下にある永久歯の臼歯が萌出できずにいました。この部分の乳歯遺残はわかりにくいので、歯科X線検査により確認が必要です。犬歯の乳歯とともに抜歯したところ2週間で萌出することができました。
2週間後には永久歯の臼歯が出てきました。