症例紹介

  • 食べ方がおかしい、痛がる

吸収病巣

吸収病巣とは猫に多く見られる病気で、歯が吸収され、骨に置き換わる病気です。3歳以上の猫の50%程度に認められます。しかし、多くの飼い主様は吸収病巣になっていることに気付かないことが多いようです。吸収病巣があると歯をギシギシさせる・食べ方がおかしい・歯磨きを嫌がる等の症状が見られますが、見た目では分かりづらく、歯科X線検査でしか診断が出来ません。したがって歯科専門の病院でしか診断・治療が出来ません。また、有効な予防方法はありませんが、適切なホームケアと定期的な歯のクリーニングが有効だと思われます。

上の写真は上顎と下顎に吸収病巣の歯があり、右の写真が下顎のX線写真です。歯が溶けて顎骨に吸収されかけているのが分かります。


上の写真は3ヶ所で吸収病巣が起きており、②は下顎の犬歯が顎骨に吸収されかかっています。
③は歯の見える部分が溶けてなくなり、歯がないように見えますが、X線検査により吸収病巣だということが分かります。
抜歯または歯冠部(歯の見えている部分)を削る治療を行います。