歯科処置後の飼い主様のお声

  • 歯科治療について
  • 2017.09.12

2年程前から、前歯がグラグラになり、かかりつけの動物病院で無麻酔での歯石とりなどの処置をしてもらっていました。気になりつつも、かかりつけ医で診てもらっている事、忙しさを言い訳に自宅での歯みがきと歯石とりのみで過ごしてきました。いつも行っているトリミングサロンで、とだ動物病院さんの事を聞き、犬にもこのような歯の治療がある事に驚きました。

10歳、1.7㎏の小柄のチワワ、過去3回麻酔経験あり。麻酔に対する不安がありましたが、とりあえず診察だけでもしていただく事にしました。

 

診ていただくと、口の中がかなりひどい状態でした。歯周病で顎の骨が溶け、一部折れた形跡もあり。ただ、折れた部分を自分で治そうとしたとの事。痛がっている素振りを一度も見た事が無かったので、まさかそこまで悪い状態だとは思っていませんでした。
驚きと共に、愛犬に辛い思いをさせていたのかと申し訳なくなりました。歯周病により心臓や肺などの病気を引き起こす可能性がある事、このまま放っておくと顎の骨がどんどん悪くなっていく事、現状を考え手術するしかないと思いました。

 

麻酔に対する不安、歯の本数がかなり減り、食事面での不安、術後の痛みへの心配等ありましたが、先生にいろいろお話頂き、決意できました。特に麻酔に関しては、軽めの麻酔で痛み止め併用での処置で、すぐに目覚める事ができると聞き、少し不安が解消されました。

 

無事に手術が終わり、お迎えに行くと、少し元気はないものの、術後とは思えない程しっかりしていました。
悪い歯を全て抜いてもらい、脆くなっていた顎の頬値を補強していただきました。残りの歯は4本となってしまいましたが、舌が出てしまうこともなく見た目の変化もほとんどありませんでした。

 

当日の夜の食事も待ちきれない感じでソワソワし、ふやかしたフードをあっという間に完食。歯が無い事への違和感や痛みで食欲が無くなるのではと心配していましたが杞憂で終わりました。
数日間はいつもより少し元気のない様子でしたが、すぐにいつも通り。体が小さいこともあり、飛び降りの危険を考え、我が家では、元々段差をのぼらせない、高い所にのせない生活をしてきたので、エリカラを付ける以外は普段と変わらず過ごせました。
術後、唯一できなくなったのは、普通の食事が解禁になった後も大きめのおやつをあげられなくなった事です。今までは、悪い歯ながらも奥歯でしっかり噛み砕いて食べていましたが、奥歯が無いので、本犬は今まで通り噛んでいるつもりでも、全く砕けずに丸飲みをしてしまいます。危険なので、今はおやつを米粒大に小さくしてあたえたり、ボーロなど溶けるもののみにしています。それでもトータルで考えると、手術をして本当に良かったです。

 

歯周病による他の病気へのリスクが軽減された事、これ以上顎の骨が悪化するのを食い止められた事、お口の臭さが無くなった事、メリットがたくさんありました。今後は私が自宅でのケアを頑張り、病院で定期的に検診していただき残り4本の歯をしっかり守っていきたいです。先生や病院のスタッフの皆様には、本当に感謝しております。ありがとうございました。

 

最後に、もっと早くこちらの病院を知りえなかった事、犬の歯の専門医がいる事等を調べなかった事を本当に後悔しています。まだ歯が悪くなる前から、むしろ幼犬の頃からこちらの病院に検診等で通っていたら、愛犬がこんなに歯を失い、顎の骨が折れる事も無かったのにと・・・。
そして最も反省すべきは、毎日歯みがきをしていたものの、嫌がる、上手くできないを言い訳にしっかり磨いてあげなかった事です。これ以上の後悔が無いよう頑張りたいと思います。