症例紹介

  • 口が臭い

歯周病

重度歯周炎の口です。ひどい口臭で、歯に沢山の歯石が沈着しています。見た目以上に重症で、顎の骨が腐って溶けています。

上顎の臼歯のレントゲン像です。歯の周りの骨が溶けて、歯が浮いているのがみられます。

重度歯周病。 見た目には汚れだけに見える場合も多いのですが、悪化している場合も多くみられます。よく見ると、歯周ポケットから膿がでたり、歯がぐらついたりしてきます。 一般的に口臭がひどく、犬や猫は相当不快な状態です。しかし、犬は痛みを感じてもなかなかそれを表現しないため、家の人が歯周病の痛みを理解することは難しい様です。 歯周ポケットが深くなり、歯根の周囲の骨などがますます腐って壊れてきます。前に述べた様に、歯だけの問題ではなく、眼下などの腫大、顎の骨髄炎、病的な顎の骨折、全身にバイ菌の影響が及びます。 この様な歯を抜歯せずに残そうと思うと、治療どころか、逆に悪化する場合があります。 痛い歯を残したり、腐った顎をそのままにするよりは、抜歯してきれいな口にしてあげる方が良い場合が多いです。 この段階の治療は、単純な抜歯ではなく、歯肉と粘膜を切開し、歯周病を起こしている歯根とその周りの腐った組織を削り取る様な口腔外科手術が必要になります。 かなりの大がかりな手術になり、手術時間も数時間に及ぶこともあります。出血も多く、手術による痛みも出やすくなります。また、全身へのバイ菌の影響も出るため、手術リスクも高くなります。料金も高額になります。 麻酔や手術のリスクを減らすため、十分に全身の検査を行います。また、術前から痛み止めを使用し、痛みをコントロールし、体への負担の少ない麻酔や手術方法を選びます。